作家「CHINATSU.」がインスピレーションで描く世界
子育て一段落してさてこれからどうしようかなと思う時期に
ふと思いました。
「地球には花が咲くんだ…生きてるうちに色鮮やかな花を観ておきたい」
そこから3年程、ほぼ毎日
花の写真を撮り続けました。
道端の花、通りすがりに目に入る家々の軒先の花ets…
ただただ無心に…
ある日、クリスマスローズを撮影していた時、
花の脈に目が留まりました。
脈々とつたう幾重にも枝分かれした筋が、血管に見えたその瞬間、
花と自分が一体になった様な不思議な気持ちになりました。
そういえば、森の木々や海の波、川、空の雲見ても、風に吹かれてスーッと筋が走っている。様々な自然の現象を静かに意識すると尊い生命の動きを感じ、身体の細胞がゆっくり溶けていく…
「安心」と「安堵」、そして生きている実感。
クリスマスローズを見た日から
自然の中に身を置くと壮大な愛のフィルターにすっぽり包まれるのを感じるようになりました。
私が絵を描く様になったのは、この頃からです。
まずは、スマートフォンにお絵描きアプリを入れて、花の絵を描いてみました。
鮮やかな発色、思ってもみない色の発見、小さな画面の中で広がるデジタルの世界。。
どこかで似たような記憶が。
辿っていくと、1歳の私に辿り着きました。
お誕生日に与えられた1冊の絵本。
小さな手でよいしょとページをめくると
パステル色の世界が広がっていて。
1ページ1ページ、その中に入り込む勢いで覗いた私。
見る世界が、絵本の紙から、小さなスマホ画面に変わったけれど、
心はその時のままでした。
これまでは何をやっても続かない人間でした。
仕事も趣味も…
ある程度理解したら飽きてしまってやめる、または 力を入れすぎて体を壊したり。
でも、デジタルアートの世界を垣間見て、幼い頃の感覚が蘇った時
これだ!と確信できました。
どこまで出来るか分からないけど
やれるとこまでやってみようと思ったのです。
スマホで絵を描き始めて1年経った頃、SNSに投稿を始めました。
果たしてこんな私で通用できるのか?
という恐怖が入り交じりながら…。
最初は人の絵を見る余裕はなく自分の絵を描くことに必死でしたが、しばらくしてInstagramに投稿されている他の作家さんの絵を見る余裕が出てきました。
そんな時、ある作家さんの投稿が目に止まりました。今にも動き出しそうな生き生きとしたキャラクターに釘付けになり、勇気を出してコメントを入れてみたところ、丁寧にお返事をいただけました。
あとで知ったのが、40年以上の経験を持たれる大ベテランの方で、私にとっては雲の上の立場の方だったのですが、ド素人の私にデジタル画の技術をアドバイスいただけるようになりました。オーダーが入り始めたり、展示会のお話をいただくようになってからは、ご依頼の受け方や展示品の作り方など、アート以外の部分でも大変支えていただきました。
その方無くしては、今の私はなかったと思います。
いただいたご縁に感謝して、その恩に報いるためにも、いい作品を世に出していくことに挑戦をしていこうと思い、このたびホームページも立ち上げました。
職も転々として、趣味も何をやっても続かなかった私が
無心に絵を描く日々。
作品を観て頂く方に花や自然が与えてくれるエールが届きます様に✨
宮崎のデジタルアートクリエイター Chinatsu.
2019年 スマホアプリで絵を描き始め、2020年 iPadに移行
宮崎の大自然からインスピレーション受けて
主に花をモチーフにしたデジタル画を描いてます。